PCXの樹脂部分が白化したので信越シリコーンを使ってみた|塗った瞬間、あまりの変化に驚き

信越シリコーンの写真
購入してもうすぐ1年半になるPCX150ですが、最近樹脂部分が白いのが目立ってきました。

家の駐輪スペースに停めてるんですが、青空駐車なんですよね。屋根がなく太陽光や雨がモロに当たります。そのせいかボディ、特に樹脂部分の劣化が早いような気がします。

まあ私自身のズボラな性格のせいもあるんですけどね……

さすがにこのままではみっともない感じがするので、何とかしようと一生懸命、一生懸命探しました。そうしたら、見つかりましたよ。(ネタが古くてすいません)

青空駐車1年半、樹脂むき出し部分が白化

PCX150の白化したリアフェンダー
最も白化が目立つのは、やっぱりこのリアフェンダー部分です。自分で運転していたら見えない部分ですが、後続の車とかから見たらすごい目に付きますよね。

位置的にも日光がモロに当たるせいか、他の樹脂部分より一段と白化していると思います。購入当初は、右にあるマフラーのサイレンサーと同じくらい黒かったと思いますが、この有様です。

PCX150の白化したサイド部分
サイドカウルの上、フットボードと横の樹脂部分もけっこうきてます……

この部分は樹脂の劣化に加えて、毎回の乗車、降車時に靴やズボンが当たるので余計傷みが激しいですね。単に私の扱い方が荒いのが大きな原因だと思いますが。

PCX150の白化した給油キャップカバー
給油キャップ部分。またがる時に靴の底が何回も当たっているせいか、線状に白いこすれたような傷も目立ちます。

PCX150の白化したエアクリーナーボックス
エアクリーナーボックス部分は、他に比べればさほど白化は進んでいませんが、やはり納車時に比べたら黒色に深みがなくなっている感があります。

PCX150の白化したステップ
ステップの黒い部分もかなり変色しています。せっかくの格好いいデザインが台無し……

YouTubeのある動画で見つけた「信越シリコーン」

信越シリコーン
バイクの樹脂部分を蘇らせるのは専用の商品があって、最初はそれを使ってみようと思っていました。でも、量が少ない割に値段がけっこう高いんですよね。

何か他にいい商品はないかとネットで調べてたら、YouTubeにこんな動画がありました。


え、この信越シリコーン凄すぎ……

動画ではバイクと同じような車の未塗装樹脂に、信越シリコーンを塗り込んでるんですが、もう塗ったところが新品みたいに黒光りしているんです。

信越シリコーンは信越化学工業(株)が製造するシリコンオイルという潤滑油の一種みたいですが、無色無臭の液体でタオルにちょっと染み込ませて塗っていくだけで、樹脂部分がみるみるうちに黒く蘇っています。

少量で伸びがよく(むしろ塗り過ぎに注意みたいです)、塗ってから数週間経っても状態をキープできるとのこと。量も1kgで2,000円前後とコストパフォーマンス最高です。

1回買ったら相当長期間使えるんじゃないでしょうか。

ということで早速アマゾンで購入したので、劣化した樹脂部分に塗っていきたいと思います。

注意信越シリコーンはいくつか種類があり、今回の用途向きなのはKF-98-50CSという商品です。ほかにKF-96-100CSとかKF-96-300CSなどがあるので、購入される方は間違えないよう気をつけてください(末尾の数字はオイルの粘度を表しています)。

PCX150を信越シリコーンでコーティング

信越シリコーンとタオル
信越シリコーンはこんな風に缶に入っているので、まずは蓋を開ける必要があります。

が、最初この蓋の開け方がわからず……

調べると、これは一斗缶についているものと同じ蓋のようです。ナイロン製のキャップと金属製の中蓋、パッキンのような樹脂のキャップと、三重構造になっています。

信越シリコーンの蓋を開ける
で、蓋の開け方ですが、まずはカッターなどで白いナイロンキャップの取っ手とつながっている部分を切り離します。ジョイント部分はとても細いので、カッターを軽く引けばすぐに切れます。

信越シリコーンのナイロンキャップの取っ手を引き上げる
つながっている部分をすべて切り離したら、こんな感じにリング状の取っ手を上に引き上げれば、キャップが外れます。

信越シリコーンのナイロンキャップを外したところ
キャップが外れたら、つぎは金属製の中蓋です。蓋の真ん中を親指で強く押すと、蓋がペコッと凹んで外れます。

信越シリコーンの金属製の中蓋を外したところ
あとはパッキンみたいなビニールキャップを取ればOKです。信越シリコーンはまるで水のように無色透明で、鼻を近づけても臭いはまったく感じません。

オイルという言葉からくるイメージは見事に覆されます。

タオルに染み込ませる

ナイロンタオルに染み込ませたところ
タオルを何重かに折ってから、注ぎ口に密着させて一瞬缶をひっくり返して戻せば、こんな感じに染み込みます。少量でもかなり伸びるため、とりあえず一回目はこれくらいで十分です。

樹脂部分に塗ると・・

信越シリコーンを樹脂部分に塗り始める
まずはサイド部分の樹脂に塗ってみました。

塗った瞬間から、その部分が元の黒々した色になります。上の画像でも一目瞭然ですが、白化した部分との色の違いがすごい。

樹脂の表面にすーっと染み入る感じで広がっていき、ヌルヌル、テカテカした感じもあります。

これはすごい!が正直な感想です。

信越シリコーンを樹脂部分に塗り終えたところ
タオルに出した一回分と、もう一回つけた位でサイド部分は完了。見た感じ、完全に新車の時と同じ質感です。いやーこりゃすごいわ。

この信越シリコーンはボディ部分に塗っても大丈夫なので、はみ出すことを全然気にせずに塗れるのがいいですね。

ボディのカウル部分との境目の、少し溝になっているところも、タオルの端にシリコーンを付けて押し込むように塗れば、キレイに染み込んでくれます。

PCX150のステップの樹脂部分に信越シリコーンを塗る
ステップの樹脂部分にも塗ってみます。ああ気持ちいい……

信越シリコーンを塗ったPCX150のリアフェンダー
作業後ずっと雨に見舞われたので後日の撮影になりますが、信越シリコーン塗布後のリアフェンダーです。まるで新車の時みたいな深い黒色が蘇りました。

今までの白く剥げたフェンダーとはまるで別物です。

信越シリコーンを塗ったPCX150のエアクリーナーボックス
エアクリーナーボックスは他の部分ほど白くなってはいませんでしたが、細かい傷が消え、ツヤもましてますます黒光りしています。

信越シリコーンを塗ったPCX150の給油キャップ
無数の傷が入っていた給油キャップとその周りも、ほとんど傷は目立たなくなり、黒々として引き締まった印象に。カウルの曲線的なラインも含め、PCXのボディで気に入っている部分です。

信越シリコーンを塗ったPCX150のスイッチボックス
ハザードやアイドリングストップボタンがあるスイッチボックス部分。ここの樹脂も劣化していましたが、信越シリコーンでもとの質感を取り戻しました。

別の記事でも書きますが、実はハンドルなどメッキ部分もメタルコンパウンドで磨いて綺麗になったので、その輝きと相まってほんと美しい、と思う同時に普段からきちんと手入れをせねば……と反省。

信越シリコーンを塗ったPCX150のリアフェンダー
リアフェンダーを別角度から撮影。やっぱりこの部分が変化が最もわかりやすいですね。

フェンダー上部の複雑な形をしている所ですが、黒がより深くなったおかげで、光の当たり方も相まってより立体的な形状に感じられます。

一回コーティングしたら数週間は持つとのこと

信越シリコーンで樹脂部分が黒く蘇った私のPCX150ですが、気になるのはやっぱり「この効果がどれくらい持つのか?」ということでした。

この記事を書いている現在、施工をしてから一週間が過ぎているのですが、見た感じ塗った直後と見た目は変わらず、樹脂本来の黒々とした色をキープしています。

塗る場所や材質によって一概にはいえないと思いますが、調べたら塗布後3週間~1ヶ月くらいは効果が持続するようです。

専用品(樹脂光沢復活剤)の購入レビューを見ると、およそ3ヶ月くらいは効果が続くという投稿が多かったので、やはり特化した商品に比べれば長持ちとはいえません。

まあ専用品じゃないので当然といえば当然ですが……

およそ月に一回、洗車をしてその際に樹脂に塗り込むペースでメンテする感じですね。今までの放置状態を反省して、今後はきちんとケアしていこうと思います。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

PCXが好きなただのおっさんです。現在は2代目から3代目(KF30)に乗り換えました。PCX150のことやカスタム、ゴープロを買ったので走行動画なんかもぼちぼちアップできたらと思っています。これ1台で日本のすべての公道を走れ、必要十分なパワー、見た目もかっこいいと三拍子そろった最高のスクーターだと思っています。