PCX150のナンバーを緑ナンバー(営業用ナンバー)に変えてきたので、手続きの方法や必要なものなどについて記事にしました。
緑ナンバーにする目的はUber Eatsなどのフードデリバリーで配達に使うためです。125cc以下のバイクならそのままでデリバリーに使えますが、PCX150は緑ナンバーにしないと違法行為になってしまいます。
正しく言えば「貨物自動車運送事業法」の違反になり、3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金という重い刑罰もあります。
125ccより大きいバイクで運賃を受け取って荷物などを運ぶ場合は、営業用ナンバー(緑ナンバー)が必要ということです。
自動車の緑ナンバーを取得するのはいろいろとハードルが高いのですが、バイクの緑ナンバー化ははっきりいって簡単。
費用は数百円で済みますし、申し込んだその日にナンバープレートをもらえます。
以下に手順をまとめましたので、緑ナンバー取得を考えている方はぜひ参考にしてみてください!
PCX150を緑ナンバーにする手順
PCX150を緑ナンバーにする流れですが、大まかにいうと以下の3ステップです。
実は、バイクの緑ナンバー化はまったく難しくありません。自動車ではいろいろな条件があって大変ですが、バイクの場合非常に簡単な手続きで入手できます。
①ナンバープレートを外す
②必要書類と料金(590円)を持って陸運支局へ
③その場で手続きしてナンバー発行
それぞれのステップについて順に解説していきます。
ナンバープレートを外す
緑ナンバーにする代わりに元々ついている白ナンバーは返却することになるので、自分で車体から取り外す必要があります。
自動車のナンバーは盗難防止のため、ネジ山が特殊なボルトだったりしますが、PCX150のナンバープレートは普通のボルトなのでプラスドライバーでOKです。
ただしネジ山は大きめのもの、できれば+3のドライバーが望ましいです。
あと裏側は10mmの六角ナットで固定されているので、上の写真のようなソケットレンチやラチェットレンチ、スパナなどを用意しましょう。
・プラスドライバー(先端は+2もしくは+3)
・ラチェットレンチもしくは10mmスパナ
・10mmソケット
こんな感じで2つのナットで固定されているので・・・
レンチとドライバーを使ってボルトを外していきます。がっちり固定されているので最初のひと回しは硬いかもしれません。
無理に外そうと斜めに力が入ったりするとネジ山を舐める可能性もあるので(プラスドライバーは高負荷で使うと舐めやすい)、裏側のナットを回したほうがいいかもです。
ナンバープレートは2つのボルトで留まっているだけなので、ネジを外せば簡単に取れます。
外れたナンバープレート。これを陸運局へ持っていきます。
必要書類を用意して陸運局へ
ナンバーを外したら次は陸運局へ行って緑ナンバー交付の手続きをしますが、ここで注意!
ナンバープレートの他に以下の書類等を用意する必要があります。どれか一つでも欠けると手続きができないので絶対に忘れないようにしてください。
・車検証(250cc以下なら軽自動車届出済証明)
・認印
・自賠責保険証明書
・元々のナンバープレート
・お金(590円 地域によって異なる可能性あり)
私は奈良県に住んでいるので、大和郡山市にある奈良陸運局(奈良運輸支局)へ行きました。
住所 | 〒639-1037 奈良県大和郡山市額田部北町981番地の2 |
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電話番号 | 050-5540-2063 |
営業時間 | 平日の8:45~11:45、13:00~16:00 |
陸運局で緑ナンバー取得の旨を伝えると「貨物軽自動車運送事業経営届出書」「運賃料金設定届」という書類をもらえるので、必要事項を記入していきます。
初めてなので記入方法がわかりませんでしたが、担当の方に聞いたら全部丁寧に教えてくれたので、ここは事前に調べなくても大丈夫かと思います。
貨物軽自動車運送事業経営届出書
PCX150は道路交通法では普通自動二輪車になりますが、デリバリーなど営業用の車に適用される道路運送車両法では、二輪の軽自動車(軽二輪)の扱いになります。
ですのでこの貨物軽自動車運送事業経営届出書に必要事項を記入して提出します。
運賃料金設定届
緑ナンバーを取得するには、自分がこれから行う運送業(配送業)についての料金体系を明らかにしなければいけません。
つまり運賃や配送料などを設定して書く必要があります。
といっても、私は自分で配送業をするのではなくUber Eatsなので料金は勝手に決められないですし、どうしたらいいのか疑問に思いました。
そこで担当の方に確認すると、Uber Eatsが定めている報酬体系を記載すればOKとの返事。
ですのでこんな感じで、Uber Eatsの業務を行った場合の報酬について手書きで別紙に書いて提出しました。え、こんなんでいいの?と若干思いながら。
すべて記入して提出したら、次は館内の別の窓口へ行き、「事業用自動車連絡書」を受け取ります。
奈良の運輸局は2階建てですが、まず1階で手続きしてから2階へ行き、また1階に降りて同じフロアの別館に行き・・・とお役所特有のたらい回し感がなかなかでした。
事業用自動車等連絡書
これも必要項目(○で囲った部分)に記入して提出するだけでOK。
その場で手続きしてナンバー発行
書類を提出すれば念願の緑ナンバーを受け取れます。費用は緑ナンバーのプレート代などで590円。
バイクの場合、ナンバーの番号を自由には決められないので登録順になるようですが、私は下二桁の番号でした。たぶん奈良でバイクの事業用ナンバーを登録する人など限られているからでしょう。
あとは元通りにナンバーを取り付ければ完了です。
手続きの時間も、運輸局の混み具合によりますが私の時は1時間半ほどで終わりました。申し込んだその日に交付されるので、手続きは本当に手軽です。
これで堂々とデリバリーにPCX150を使えるようになりました。
バイクを緑ナンバーにしてからやること
自賠責保険のナンバー変更手続きをする
加入が義務付けられている自賠責保険ですが、ナンバーを変更した場合その手続きをする必要があります。
この場合、必要な書類を郵送してもらうこともできますが、これだと時間がかかります。
私の加入している東京海上日動は書類を提出してから手続き完了までに3週間くらいかかると言われました。
もし手続き中に事故等のトラブルがあると厄介なので、時間のかかる郵送申し込みは却下。直接保険会社に出向いて手続きすればその場で完了することを聞いたので、最寄りの営業所で手続きをしました。
緑ナンバー登録時と同じく、軽自動車届出済証、自賠責の証明書(自動車損害賠償責任保険証明書)、認印があればOKです。
営業所でナンバー変更の旨を伝えると、必要書類をもらえるのでそれに記入して出せば、すぐに新しい自動車損害賠償責任保険証明書を貰えます。
特に費用もかかりませんので安心です。
任意保険のナンバー手続き変更をする
加入している任意保険ですが、緑ナンバー化によりいままでの契約条件は無効になってしまいます。
私は友人が働いているあいおいニッセイ同和損害保険のバイク保険に加入しており、今回のナンバー変更を電話で伝えて手続きをやってもらいました。
そもそもバイクの緑ナンバーは、任意保険に加入できない保険会社もあります。特にネット申し込み系のところに多いようです。
あいおいニッセイ同和損害保険は幸いなことに緑ナンバーでも加入OKでした。しかも保険料も白ナンバーの時より若干割安に。事前に調べてたら緑ナンバーにすると保険料がはね上がるケースが多かったのでビビってたんですが杞憂でした。
変更手続きもすべてやってもらえて、数日後に完了手続きが郵送されてきて完了。拍子抜けするほど簡単でした。こちらももちろん費用は0円です。
まとめ
バイクの緑ナンバー(営業用ナンバー)取得は、必要書類をきっちり用意すれば申請当日に発行して貰えます。料金も500円ちょっととリーズナブル。
陸運局で提出する書類も、記入方法がわからなければ職員が丁寧に教えてくれる(と思います)。
ナンバー取得後は、加入している保険(自賠責、任意保険)の会社に連絡して、ナンバー変更の手続きを必ず行いましょう。
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